▼エムエムさん:
>よくよく考えると、ネジ山が正常でも、このままだとスタッドボルトはシリンダーヘッドの壁面まで入り続けますよね?シリンダーヘッドカバーまでスタッドボルトが届かない状態になるということです。
>
>そこでお聞きしたいのは、正常なシリンダーヘッドのM8のスタッドボルトはなぜ途中で(良いところで)止まるのでしょうか?奥の方がでM6ぐらいのネジ山になっているのでしょうか?
古い車両のスタッドの雌ネジは止まり穴です。
いつからか貫通穴になってしまいました。
貫通穴の方が加工しやすい、キリコが排出されやすいなどのメリットがあります。
古いスタッドは外径8ミリの丸棒の両端に切削でM8を加工しています。
つまりスタッド中央は太くなっていてネジ山がないので多少なりとも緩み難くなっています。それが生産技術の向上で7ミリ程度の丸棒の両端を転造する方法が採用されました。この形状のスタッドまたは長ネジは止まるところがないので入れ過ぎるとキャップナットが掛からなくなります。ロックタイトで位置決めできますが高温になるところなのでそのうちに効かなくなります。
はたしてキャップナット側の回転抵抗とシリンダー・ヘッド側の綱引きになり
アルミ側が少しでも抵抗が少なくなったらスタッドごと抜けることになります。繰り返しているとアルミの雌ネジはどんどん崩壊してきてアルミのスプリングみたいのがスタッドに付いてきます。
まとめると
スタッドの雌ネジを貫通穴にしたこと
つぎにM8スタッドを転造ネジのものに変更したこと
緩み止めの対策をしなかったことで多くのビーマーが悩むことになりました。